末梢神経障害
局所だけでなく、血流や自律神経、全身の状態も確認しながら施術を行っています。

末梢神経障害とは?
末梢神経障害は、脳や脊髄から手足へと伸びる「末梢神経」に障害が生じ、感覚・運動・自律神経の働きに影響があらわれる状態です。
末梢神経は、熱さや痛みを感じ取る感覚神経、筋肉を動かす運動神経、発汗や血流を調整する自律神経の3つに大きく分けられます。どの神経が、どの程度障害されるかによって、あらわれる症状は一人ひとり異なります。
多くの場合、足先や手先といった体の末端から症状が始まり、左右対称に、徐々に体の中心へ向かって広がっていくのが特徴です。
このページは、次のような方に向けて書いています。
・病院で診断を受けたが、薬を飲んでもしびれが残っている
・「様子を見ましょう」と言われたまま、症状が続いている
・手術を避けたい、または手術後もしびれが残っている
・糖尿病や抗がん剤治療のあとに、手足の感覚が変わってきた
・西洋医学の治療と併用できるケアを探している
※現在治療中の方は、まず主治医の診断・指示を優先してください。当院は病院での治療を補完する選択肢として、ご相談を承っています。
末梢神経障害の症状
障害される神経によって、あらわれ方が変わります。
● 感覚の異常:しびれ、ピリピリ・チクチクした感覚、痛みなどがあらわれます。反対に、感覚が鈍くなり、触れている感じや温度がわかりにくくなることもあります。
● 運動の異常:力が入りにくい、動かしにくい、筋肉のこわばりなどが生じます。ボタンがかけにくい、つまずきやすいといった形で気づかれることもあります。
● 感覚過敏:感覚が過敏になり、衣類が触れる程度の刺激でも痛みを感じることがあります。
● 血行・自律神経の不調:手足の冷え、むくみ、皮膚の変色、発汗の異常などがみられることがあります。
日常生活で困りやすいこと
「靴下を履いているような違和感が一日中続く」「夜間にしびれで目が覚める」「熱さに気づきにくく、やけどをしそうになる」「スリッパが脱げても気づかない」など、生活の細かな場面に影響が出ます。見た目にはわかりにくいため、つらさが周囲に伝わりづらいのも、この症状の特徴のひとつです。
ご家族が気づかれることも
ご本人よりも、「歩き方が変わった」「よくつまずくようになった」「手先の作業が遅くなった」といった変化に、ご家族が先に気づかれるケースもあります。ご家族の心配から、ご相談につながることも少なくありません。
なお、しびれや感覚の変化を放置していると、原因となる病気の発見が遅れることがあります。特に急に症状が広がる場合は、早めに医療機関で相談することが大切です。
末梢神経障害と西洋医学
主な原因
糖尿病、外傷、神経の圧迫、感染症、ビタミンの不足、遺伝性の疾患、抗がん剤などの薬剤性、そして原因が特定できないものもあります。原因によって病院での対応は大きく変わるため、まずは検査を受けて原因を確かめることが大切です。
診断・検査
症状やしびれの範囲の評価に加えて、血液検査や、神経の伝わり方を調べる神経伝導検査などが行われます。
主な治療
糖尿病など原因となる病気の管理を土台に、症状をやわらげる薬物療法、機能を保つための理学療法(リハビリ)、経過観察、神経の圧迫が強い場合の手術などが中心となります。
まず医療機関を受診していただきたいとき
急に症状が広がる、力が入らず歩きにくい、呼吸や飲み込みに違和感がある、といった場合は緊急性が高いことがあります。あてはまる場合は、鍼灸より先に医療機関を受診してください。当院は、病院での治療と対立するものではなく、それを補う選択肢として鍼灸をご提案しています。
末梢神経障害の鍼灸治療
末梢神経障害には、原因の治療を続けても、しびれや痛みといった症状が残りやすいという特徴があります。「検査では大きな異常がない」「薬は飲んでいるが、つらさは変わらない」と、対応に迷われる方も少なくありません。
鍼灸は、末梢神経障害そのものを治すことを目的とするものではありません。当院では、痛みやしびれによるつらさの軽減や、血流・筋緊張・睡眠・自律神経の状態といった全身のコンディションを整えることを目的としたケアとして、鍼灸をご提案しています。
しびれや痛みだけでなく、冷え、こわばり、眠りの浅さなど、複数の不調が重なっている方も多くいらっしゃいます。こうした背景から、薬を使っても残る不調が続いている方、原因治療は続けながら日々のつらさへの対応を探している方、長期的に体調を整える方法を探している方が、鍼灸を選択肢のひとつとして検討されています。
当院では、病院での治療と併用いただくことを前提に、症状や体調に合わせて施術方針をご提案しています。
当院での相談・施術の流れ
1. 初回のヒアリング
症状の経過(いつ頃から、どこから始まり、どのように広がってきたか)、通院中の医療機関・検査結果・服薬状況、日常生活での困りごと、睡眠や冷えの状態などをていねいにうかがいます。
2. 体質の評価と施術方針のご説明
東洋医学的な体質の評価をもとに、その方に合わせた施術の方針と、通院の目安をご説明します。
3. 通院のペース
初期は経過を見ながら間隔を調整していきます。慢性化している場合は、変化を実感いただくまでに一定の期間がかかることもあります。
4. 期待される効果について
症状の程度や原因、経過した期間によって変化のあらわれ方は異なり、改善を保証するものではありません。数回受けても変化が見られない場合には、その旨を率直にお伝えします。医療機関に通院中の方も、そのままご相談いただけます。服薬や治療内容をうかがったうえで、無理のない形でサポートいたします。
よくあるご質問
Q. 病院に通いながら鍼灸を受けても大丈夫ですか?
A. はい。当院は病院での治療と併用いただくことを前提にしています。通院先や服薬の状況をうかがったうえで対応します。
Q. 糖尿病や抗がん剤治療のあとのしびれでも相談できますか?
A. ご相談いただけます。原因となる病気の治療は主治医のもとで続けていただき、当院はつらさの軽減や体調管理の面でのサポートを行います。
Q. どのくらい通えばよいですか?
A. 症状や経過によって異なります。初回に、目安となる通院ペースをご説明します。
Q. 鍼は痛くありませんか?
A. 使用する鍼は非常に細く、痛みは少ないものです。初めての方にも配慮して施術します。
お気軽にご相談ください
当院では、手足のしびれや痛み、感覚の異常などのお悩みについて、お身体全体の状態を確認しながら施術内容をご提案しています。
医療機関での治療と並行してご相談いただくことも可能です。
日常生活での不安やつらさを少しでも軽くできるよう、無理のない形で施術を行っています。
気になる症状が続いている方は、まずはご相談ください。
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本ページの参考情報について
本ページの疾患・症状・検査・治療に関する一般的な医学情報は、以下の公的機関・医学会等の情報を参考に作成しています。鍼灸に関する記述は当院の考え方によるものです。診断・治療については、必ず医療機関にご相談ください。
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