振戦

振戦とは?
振戦(しんせん)とは、体の一部が自分の意思とは関係なく、リズミカルにふるえる状態のことをいいます。手や指にみられることが多いですが、頭、声、脚などにあらわれることもあります。
「振戦」は特定の病名ではなく、ふるえという症状そのものを指す言葉です。原因はさまざまで、はっきりした病気が見つからない本態性振戦、パーキンソン病にともなうふるえ、甲状腺の病気や薬の影響によるふるえ、緊張や疲労による一時的なふるえなどがあります。
ふるえの出方には、じっとしている時に出る「静止時振戦」と、何かをしようとした時に出る「動作時振戦」があり、原因によって特徴が異なります。原因によって対応が変わるため、まずは医療機関で原因を確かめることが大切です。
このページは、次のような方に向けて書いています。
・手や頭のふるえが気になり、日常生活で困っている
・病院で本態性振戦やパーキンソン病と言われ、対応を探している
・緊張するとふるえが強くなり、気持ちの面でもつらい
・病院の治療と並行してできることを探している
※急にふるえが出た、ふるえ以外の症状(動かしにくさ、しびれ、言葉の出にくさなど)をともなう場合は、まず医療機関(脳神経内科など)を受診してください。
振戦の症状
● 手や指のふるえ:字を書く、物を持つ、細かい作業をする時などに気づかれます。
● 頭部のふるえ:頭が「うんうん」「いやいや」と揺れるように動くことがあります。
● 声のふるえ:話す時に声が震えることがあります。
● 脚のふるえ:立っている時などに脚がふるえることがあります。
● 緊張・疲労で強くなる:人前や、緊張・疲れを感じた時に目立ちやすくなります。
ふるえの出方の違い
何かをしようとした時に強くなるふるえ(動作時)は本態性振戦などで、じっとしている時に出るふるえ(静止時)はパーキンソン病などでみられやすいとされます。どのような時にふるえるかは、原因を見分ける手がかりになります。
日常生活で困りやすいこと
「人前で字を書く・食事をするのがつらい」「飲み物をこぼす」「細かい作業がしづらい」など、動作面に加え、人目が気になって外出や人づきあいを控えてしまうなど、気持ちの負担にもつながりやすい症状です。
振戦と西洋医学
原因の見極めが大切
振戦はさまざまな原因で起こるため、まずは原因を確かめることが重要です。問診や神経学的な診察により、ふるえの出方や経過を確認し、本態性振戦、パーキンソン病、甲状腺の病気、薬の影響などを見分けたうえで対応が決まります。
主な治療
原因に応じて治療が行われます。本態性振戦では症状をやわらげる薬(β遮断薬など)、パーキンソン病にともなうふるえではその治療、といったように、背景によって方針が異なります。日常生活への支障が大きい場合には、専門的な治療が検討されることもあります。
診断や、ふるえの原因の見分けは医療機関で行うことが大切です。当院は病院での治療と対立するものではなく、それを補う選択肢として鍼灸をご提案しています。
振戦の鍼灸治療
ふるえは、命に関わらない場合でも、「人前でのふるえが気になる」「緊張するとひどくなる」など、動作面と気持ちの両面で悩みが深くなりやすい症状です。原因の治療を続けても残るふるえに、対応を探される方も少なくありません。
鍼灸は、振戦そのものを治すものではありません。当院では、首肩や腕まわりの筋緊張、血流、自律神経の状態、睡眠といった全身のコンディションを整えることを目的としたケアとして、鍼灸をご提案しています。緊張や不安でふるえが強くなりやすい方には、心身の緊張をやわらげることを目的に施術を行うこともあります。
ふるえだけでなく、肩や首のこわばり、眠りの浅さ、疲れやすさなどが重なっている方も多くいらっしゃいます。症状だけを切り離さず、全身の状態を確認しながら施術を行っています。医療機関での治療と並行してご相談いただくことも可能です。
当院での相談・施術の流れ
1. 初回のヒアリング
いつから、どこに、どんな時にふるえが出るか(動作時・静止時・緊張時など)。病院での診断内容、服薬状況。あわせて、肩こり、睡眠、緊張の感じ方、日常生活での困りごとをうかがいます。
2. お身体の状態の確認と施術方針のご説明
首肩や腕まわりの緊張、全身の状態を確認したうえで、施術の方針と通院の目安をご説明します。
3. 通院のペース
症状や生活状況によって異なります。無理のない範囲で、継続しやすいペースをご提案します。
4. 期待される効果について
症状の程度や原因、経過によって変化のあらわれ方は異なり、改善を保証するものではありません。数回受けても変化が感じられない場合は、その旨を率直にお伝えします。
よくあるご質問
Q. 振戦(ふるえ)の相談はできますか?
A. はい、手や頭、声のふるえ、緊張したときのふるえなどのお悩みについてご相談いただけます。まだ原因の診断を受けていない方は、まず医療機関での相談をおすすめします。
Q. 本態性振戦とパーキンソン病のふるえは違うのですか?
A. 何かをしようとした時に出るふるえ(動作時)は本態性振戦、じっとしている時に出るふるえ(静止時)はパーキンソン病でみられやすいなど、特徴に違いがあります。見分けは医療機関で行われます。
Q. 病院で治療中でも通えますか?
A. はい、医療機関での治療と並行してご相談いただけます。服薬状況をうかがったうえで対応します。
Q. 緊張するとふるえが強くなります。相談できますか?
A. はい。緊張や不安でふるえが強くなりやすい方には、心身の緊張をやわらげることも目的に施術を行います。
お気軽にご相談ください
当院では、手や頭、声のふるえ、緊張したときの症状などのお悩みについて、お身体全体の状態を確認しながら施術内容をご提案しています。
医療機関での治療と並行してご相談いただくことも可能です。
日常生活での不安やつらさを少しでも軽くできるよう、無理のない形で施術を行っています。
気になる症状が続いている方は、まずはご相談ください。
▶ このような方は一度ご相談ください
人前での手のふるえがつらい/緊張するとふるえが強くなる/原因治療を続けてもふるえが残る/病院と並行してできることを探している
※急にふるえが出た方や、他の症状をともなう方は、まず医療機関を受診してください。
ふるえ・不随意運動・関連する症状のページ
ふるえの原因が気になる方へ:本態性振戦/パーキンソン病/パーキンソン症候群/不随意運動
顔・まぶた・首の不随意運動:眼瞼痙攣/メージュ症候群/片側顔面痙攣/痙性斜頸
緊張・不安が関わる方へ:自律神経失調症/社会不安障害/書痙/イップス
本ページの参考情報について
本ページのうち、振戦の症状・原因・診断・治療に関する一般的な医学情報は、以下の公的機関・医学会等の情報を参考に作成しています。鍼灸に関する記述は当院の考え方によるものであり、出典に基づくものではありません。診断・治療については、必ず医療機関にご相談ください。
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