眼球突出症

眼球突出症とは？

眼球突出症は、眼球が眼窩から突出する状態を指します。通常、眼球は眼窩内に収まっていますが、眼球突出症では、眼球が前方に突き出し、眼球の位置が正常ではなくなります。これにより、視覚障害や眼の痛みなどの症状が生じることがあります。

眼球突出症の症状

● 眼球の突出：眼球が前方に突き出し、異常な位置を示します。

● 眼の痛み：眼球の突出に伴い、眼の周囲や眼球自体に痛みを感じることがあります。

● 視覚障害：眼球の位置の異常により、視界が歪んだり、ダブることがあります。

● 眼瞼の腫脹：眼球の突出により、眼瞼（がんけん）が腫れたり、赤くなったりすることがあります。

● 涙やけ：眼球の突出により、涙の排出が妨げられ、涙が目の周囲にたまることがあります。

眼球突出症と西洋医学

眼球突出症の原因は、甲状腺機能亢進症（グレーブス病）や眼窩壁骨折などさまざまです。西洋医学では、眼球突出症の診断には、眼科医が眼球の位置や異常を評価し、画像検査や血液検査などを行うことがあります。治療には、原因に応じた薬物療法や手術が行われます。薬物療法では、甲状腺機能を調節する薬や炎症を抑える薬が使用されることがあります。手術は、眼球の位置を調整し、眼球突出を緩和するために行われることがあります。

眼球突出症の鍼灸治療

眼球突出症の鍼灸治療では、局所的な刺激や全身調整が行われます。局所的な刺激では、眼周囲の経穴や頭部の経穴に鍼を刺激して血行を促進し、眼球の周囲の筋肉の緊張を和らげることが期待されます。全身調整では、体のバランスを整えて眼球の位置の安定を促進し、症状の改善を図ります。また、ストレス軽減や眼球周囲の筋肉のリラックスを促すために、鍼灸治療が行われることもあります。