本態性振戦

本態性振戦

本態性振戦とは?

本態性振戦は、手や頭、声などに「ふるえ」があらわれる、比較的よくみられる状態です。「本態性」とは、はっきりとした原因となる病気が見つからないという意味で、脳の検査などで大きな異常が認められないのが特徴です。

特徴的なのは、何かをしようとした時(動作時)にふるえが強くなる点です。コップを口に運ぶ、字を書く、箸を使うといった動作の時に目立ち、じっとしている時には軽くなる傾向があります。この点が、静止している時にふるえが出やすいパーキンソン病とは異なります。緊張した時や、人に見られている時に強くなりやすいのも特徴です。

年齢とともにみられることが多いものの、若い世代にあらわれることもあります。命に関わる病気ではありませんが、日常生活や人前での動作に影響し、悩みが深くなりやすい症状です。

このページは、次のような方に向けて書いています。

・病院で本態性振戦と言われたが、日常生活で困っている
・人前で字を書く・食事をする時のふるえがつらい
・薬を飲むほどではないと言われたが、対応を探している
・緊張するとふるえが強くなり、気持ちの面でもつらい
・病院の治療と並行してできることを探している

※ふるえの原因はさまざまで、他の病気が背景にあることもあります。まだ受診されていない方や、急にふるえが出た方は、まず医療機関(脳神経内科など)で相談してください。

 

本態性振戦の症状

● 手のふるえ:字を書く、コップを持つ、箸を使う、細かい作業をするなど、動作の時にふるえが出やすくなります。

● 頭部のふるえ:頭が「イヤイヤ」「うんうん」と揺れるように動くことがあります。

● 声のふるえ:話す時に声が震えることがあります。

● 緊張で強くなる:人前や、注目される場面で症状が目立ちやすくなります。

日常生活で困りやすいこと
「サインや記帳で手が震える」「外食で食器を使うのが不安」「飲み物をこぼしてしまう」「人前での動作が気になり、外出や人づきあいを避けてしまう」など、動作面だけでなく、気持ちの負担にもつながりやすい症状です。

 

本態性振戦と西洋医学

原因

はっきりとした原因は解明されていません。体質的な要因(家族内でみられることがある)が関わると考えられています。

診断

問診や神経学的な診察により、ふるえの出方(動作時か静止時か)や経過を確認し、パーキンソン病、甲状腺の病気、薬の影響など、他の原因によるふるえではないことを確かめたうえで診断されます。

主な治療

日常生活への支障の程度に応じて、症状をやわらげる薬(β遮断薬など)が用いられることがあります。支障が大きい場合には、専門的な治療が検討されることもあります。

診断や、他のふるえとの見分けは医療機関で行うことが大切です。当院は病院での治療と対立するものではなく、それを補う選択肢として鍼灸をご提案しています。

 

本態性振戦の鍼灸治療

本態性振戦は、命に関わる病気ではない一方で、「人前でのふるえが気になる」「緊張するとひどくなる」など、動作面と気持ちの両面で悩みが深くなりやすい症状です。薬を使うほどではないと言われ、対応に迷われる方も少なくありません。

鍼灸は、本態性振戦そのものを治すものではありません。当院では、首肩や腕まわりの筋緊張、血流、自律神経の状態、睡眠といった全身のコンディションを整えることを目的としたケアとして、鍼灸をご提案しています。緊張や不安でふるえが強くなりやすい方の場合、心身の緊張をやわらげることを目的に施術を行うこともあります。

ふるえだけでなく、肩や首のこわばり、眠りの浅さ、疲れやすさなどが重なっている方も多くいらっしゃいます。症状だけを切り離さず、全身の状態を確認しながら施術を行っています。医療機関での治療と並行してご相談いただくことも可能です。

 

当院での相談・施術の流れ

1. 初回のヒアリング

いつから、どんな時にふるえが出るか(動作時・緊張時など)。病院での診断内容、服薬状況。あわせて、肩こり、睡眠、緊張や不安の感じ方、日常生活での困りごとをうかがいます。

2. お身体の状態の確認と施術方針のご説明

首肩や腕まわりの緊張、全身の状態を確認したうえで、施術の方針と通院の目安をご説明します。

3. 通院のペース

症状や生活状況によって異なります。無理のない範囲で、継続しやすいペースをご提案します。

4. 期待される効果について

症状の程度や経過によって、変化のあらわれ方は異なり、改善を保証するものではありません。数回受けても変化が感じられない場合は、その旨を率直にお伝えします。

 

よくあるご質問

Q. 本態性振戦の相談はできますか?
A. はい、手や頭、声のふるえ、緊張したときのふるえなどのお悩みについてご相談いただけます。まだ診断を受けていない方は、まず医療機関での相談をおすすめします。

Q. 病院で治療中でも通えますか?
A. はい、医療機関での治療と並行してご相談いただけます。服薬状況をうかがったうえで対応します。

Q. パーキンソン病のふるえとは違うのですか?
A. 本態性振戦は動作の時に、パーキンソン病は静止している時にふるえが出やすいなど、特徴に違いがあります。見分けは医療機関で行われます。当院はどちらのお悩みもご相談を承っています。

Q. 緊張するとふるえが強くなります。相談できますか?
A. はい。緊張や不安でふるえが強くなりやすい方には、心身の緊張をやわらげることも目的に施術を行います。

 

お気軽にご相談ください

当院では、手や頭、声のふるえ、緊張したときの症状などのお悩みについて、お身体全体の状態を確認しながら施術内容をご提案しています。
医療機関での治療と並行してご相談いただくことも可能です。
日常生活での不安やつらさを少しでも軽くできるよう、無理のない形で施術を行っています。
気になる症状が続いている方は、まずはご相談ください。

▶ このような方は一度ご相談ください

人前での手のふるえがつらい/緊張するとふるえが強くなる/薬を使うほどではないと言われ対応を探している/病院と並行してできることを探している

※まだ受診されていない方や、急にふるえが出た方は、まず医療機関を受診してください。

 

ふるえ・不随意運動・関連する症状のページ

ふるえが気になる方へ:振戦/パーキンソン病/パーキンソン症候群/不随意運動

顔・まぶた・首の不随意運動:眼瞼痙攣/メージュ症候群/片側顔面痙攣/痙性斜頸

緊張・不安が関わる方へ:自律神経失調症/社会不安障害/書痙/イップス

 

本ページの参考情報について

本ページのうち、本態性振戦の症状・原因・診断・治療に関する一般的な医学情報は、以下の公的機関・医学会等の情報を参考に作成しています。鍼灸に関する記述は当院の考え方によるものであり、出典に基づくものではありません。診断・治療については、必ず医療機関にご相談ください。

MSDマニュアル家庭版「振戦」(本態性振戦を含む)

一般社団法人 日本神経治療学会「標準的神経治療:本態性振戦」

一般社団法人 日本神経学会

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監修者:鍼灸師 キム・ファヨン先生
監修者 鍼灸師 キム・ファヨン先生

【得意な治療】
難病全分野、特に突発性難聴・顔面神経痛・顔面神経麻痺・腎疾患・パーキンソン病

西洋医学では対応が難しい難病が得意です。
各種症状でお悩みの方、早めに一度ご来院ください。

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