音響外傷

音響外傷とは?
音響外傷は、大きな音にさらされることで、耳の聞こえに影響が出る状態です。
音を感じ取る内耳には「有毛細胞」という細胞があり、音の振動を電気信号に変えて脳に伝えています。
強い音は、この有毛細胞に負担をかけます。ライブやコンサート、爆発音、銃声、ヘッドホンの大音量、工事や機械の騒音などが原因になります。
大きく分けて、コンサートや爆発音のように一度の強い音で起こるもの(急性音響外傷)と、騒音の中で長期間働くなど、繰り返しの音の刺激で徐々に進むもの(騒音性難聴)があります。
強い音のあとに聞こえにくさや耳鳴りが出た方は、できるだけ早く耳鼻咽喉科を受診してください
急性の音響外傷は、発症から早い段階での治療開始が望ましいとされています。
「そのうち治るだろう」と様子を見ているうちに時間が経ってしまうケースが少なくありません。まずは耳鼻咽喉科でご相談ください。
当院は、病院での治療を妨げるものではなく、それを補う選択肢として鍼灸のご相談を承っています。
このページは、次のような方に向けて書いています。
・病院で治療を受けたが、耳鳴りや聞こえの違和感が残っている・治療は終わったが「これ以上は様子を見ましょう」と言われた
・騒音環境で働いており、耳鳴りやつまり感が続いている
・病院の治療と並行してできることを探している
音響外傷の症状
● 耳鳴り:「キーン」という高い音が続きます。聞こえにくさより、耳鳴りのつらさを訴える方も多くいらっしゃいます。
● 聞こえにくさ:音がこもる、聞き取りづらい、特に高い音が聞こえにくい、といった変化が出ます。
● 耳のつまり感:耳に膜が張ったような、ふさがれたような感覚。
● 耳の痛み・圧迫感:強い音の直後に感じることがあります。
● 音が響く・割れて聞こえる:普通の音量の音がうるさく感じる(聴覚過敏)こともあります。
● めまい・頭痛:ともなう場合があります。
来院時によくあるご相談
耳鳴りやつまり感だけでなく、首肩のこり、眠りの浅さ、集中しづらさ、音への不快感といったお悩みを一緒にご相談いただくことがあります。耳鳴りが気になって眠れない、静かな場所がつらい、といった生活面での困りごともうかがいます。
音響外傷と西洋医学
原因
強い音や繰り返しの騒音により、内耳の有毛細胞が影響を受けることで起こると考えられています。
診断・検査
耳鼻咽喉科で、聴力検査(純音聴力検査)を中心に行い、音にさらされた状況や経過をふまえて診断されます。
主な治療
急性の場合は、ステロイドなどの薬物療法が行われることがあります。慢性的に進行したものでは、耳を保護すること、補聴器の使用などが検討されます。
予防が重要とされています
騒音環境では耳栓の使用、大音量での長時間のヘッドホン使用を避けるなど、耳を守る対策が大切とされています。
受診のタイミング
急性の音響外傷は、早い段階での治療開始が望ましいとされています。
強い音のあとに症状が出た場合は、様子を見ずに耳鼻咽喉科へご相談ください。すでに治療中の方は、主治医の指示を優先してください。
音響外傷の鍼灸治療
病院での治療を受けたあとも、耳鳴りや耳のつまり感、聞こえにくさが残り、「これ以上は経過を見るしかない」と言われて、どうしてよいかわからなくなる方は少なくありません。
特に耳鳴りは、検査で大きな異常が出なくても、日常生活の負担が大きい症状です。
鍼灸は、音響外傷そのものを治すことを目的とするものではありません。
当院では、耳のまわりや首肩の血流・筋緊張、自律神経の状態、睡眠といった全身のコンディションを整えることを目的としたケアとして、鍼灸をご提案しています。
耳鳴りやつまり感が続くと、眠りが浅くなる、肩や首がこわばる、音に敏感になるなど、複数の不調が重なりやすくなります。
耳の症状だけを切り離さず、全身の状態も含めて確認しながら施術を行っています。
医療機関での治療と並行してご相談いただくことも可能です。治療中の方は、通院先や服薬の状況をうかがったうえで対応いたします。
当院での相談・施術の流れ
1. 初回のヒアリング
いつ、どのような音を聞いたあとに症状が出たか。病院での診断内容と受けた治療、現在の服薬状況。あわせて、耳鳴りやつまり感の程度、睡眠、首肩の状態、お仕事の音環境などをうかがいます。
2. お身体の状態の確認と施術方針のご説明
耳のまわりだけでなく、首肩の緊張や全身の状態を確認したうえで、施術の方針と通院の目安をご説明します。
3. 通院のペース
症状や経過によって異なります。発症からの期間や現在の状態をふまえてご提案します。
4. 期待される効果について
症状の程度、発症からの経過期間によって、変化のあらわれ方は異なります。改善を保証するものではありません。数回受けても変化が見られない場合は、その旨を率直にお伝えします。
よくあるご質問
Q. 音響外傷の相談はできますか?
A.はい。耳鳴りや耳のつまり感、聞こえの違和感などのお悩みについてご相談いただけます。ただし、強い音のあとに症状が出て間もない方は、まず耳鼻咽喉科の受診を優先してください。
Q. 病院に通いながらでも相談できますか?
A.はい。医療機関での治療と並行してご相談いただけます。
Q. 発症してから時間が経っていますが、相談できますか?
A. ご相談いただけます。ただし、経過期間によって変化のあらわれ方は異なります。現在の状態をうかがったうえで、率直にご説明します。
Q. 騒音のある職場で働いています。通いながら相談できますか?
A.はい。お仕事の音環境もうかがったうえで対応します。耳を守る対策とあわせてご相談ください。
Q. 耳鳴りで眠れないのですが、相談できますか?
A.はい。睡眠や首肩の緊張など、全身の状態もふまえて施術を行っています。
Q. 鍼は痛くありませんか?
A.使用する鍼は非常に細く、痛みは少ないものです。初めての方にも配慮して施術します。
お気軽にご相談ください
▶ このような方は一度ご相談ください
病院の治療後も耳鳴り・つまり感が残っている/「経過を見ましょう」と言われたまま不安が続いている/耳鳴りで眠りが浅い/病院の治療と並行してできることを探している
※強い音のあとに症状が出て間もない方は、まず耳鼻咽喉科へご相談ください。
耳・きこえの関連ページ
・耳鳴り・つまり感が続く方へ:耳鳴り/耳管開放症/嗅覚過敏・突然の聞こえにくさ:突発性難聴/感音難聴/難聴
・めまいをともなう方へ:めまい(眩暈)/メニエール病
・背景の不調が気になる方へ:自律神経失調症/不眠症/肩こり
本ページの参考情報について
本ページのうち、音響外傷の疾患・症状・原因・検査・治療に関する一般的な医学情報は、以下の公的機関・医学会等の情報を参考に作成しています。
鍼灸に関する記述は当院の考え方によるものであり、出典に基づくものではありません。診断・治療については、必ず医療機関にご相談ください。
「音響外傷とは?」「症状」の項について
・厚生労働省 e-ヘルスネット「難聴の種類と原因」
「西洋医学での対応」「予防」の項について
・難聴について |よく聞け 人生を楽しんで。– 快聴で人生を楽しく - |日本耳鼻咽頭科学会
その他の対象疾患
-
眼科系
- VDT症候群
- アレルギー結膜炎
- シェーグレン症候群
- ドライアイ
- バセドウ病眼症
- ぶどう膜炎
- ポスナーシュロスマン症候群
- ホルネル症候群
- レーベル病
- 遠視
- 黄斑ジストロフィ
- 黄斑変性
- 黄班円孔
- 加齢黄斑変性
- 外傷性散瞳
- 外転神経麻痺
- 角膜ヘルペス
- 角膜炎
- 角膜潰瘍
- 角膜内皮障害
- 滑車神経麻痺
- 眼球振盪(眼振)
- 眼球突出症
- 眼筋ミオパチー
- 眼精疲労
- 眼痛
- 眼底出血
- 眼瞼下垂症
- 球後視神経炎
- 逆まつげ
- 強膜炎
- 近視
- 結膜弛緩症
- 原田病
- 交感性眼炎
- 光視症
- 蚕食性角膜潰瘍
- 視神経萎縮
- 視神経炎
- 視神経症
- 斜視
- 弱視
- 硝子体出血
- 硝子体剥離
- 色覚異常
- 増殖性硝子体網膜
- 中心性漿液性網脈絡膜症
- 糖尿病網膜症
- 虹彩毛様体炎
- 白内障
- 飛蚊症
- 複視
- 未熟児網膜症
- 網膜色素変性症
- 網膜静脈閉塞
- 網膜前黄斑線維症
- 網膜剥離
- 乱視
- 緑内障
- 歪視症
-
神経・精神系
- アルツハイマー病
- うつ病
- オリーブ橋小脳萎縮症
- くも膜下出血
- ジスキネジア
- ジストニア
- シャイドレーガー
- しゃっくり
- トロサハント症候群
- ナルコレプシー
- パーキンソン病
- パーキンソン症候群
- バーンアウト症候群
- パニック症候群
- ハンチントン病
- ハント症候群
- フリードライヒ
- ベル麻痺
- マシャド・ジョセフ病
- むずむず脚症候群
- メージュ症候群
- めまい(眩暈)
- モヤモヤ病
- 運動ニューロン病
- 延髄梗塞
- 下垂足
- 過食症
- 過食嘔吐
- 過敏性腸症候群
- 過眠症
- 眼瞼痙攣
- 顔面神経麻痺
- 顔面痛
- 記憶障害
- 起立性調節障害
- 起立性低血圧
- 球脊髄性筋萎縮症
- 拒食症
- 強迫性障害
- 恐怖症
- 胸髄損傷
- 筋ジストロフィー
- 筋萎縮性側索硬化症(ALS)
- 緊張性頭痛
- 群発頭痛
- 潔癖症
- 幻聴
- 減圧症
- 後頭神経痛
- 腰髄損傷
- 坐骨神経痛
- 三叉神経痛
- 視床出血後遺症
- 歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症
- 自律神経失調症
- 失語症
- 社会不安障害
- 重症筋無力症
- 小脳梗塞
- 小脳失調症
- 心身症
- 振戦
- 神経痛
- 神経麻痺
- 進行性核上性麻痺
- 水頭症
- 脊髄空洞症
- 脊髄梗塞
- 脊髄小脳変性症
- 脊髄性筋萎縮症
- 脊髄損傷
- 摂食障害
- 舌咽神経痛
- 線条体黒質変性症
- 前脊髄動脈症候群
- 双極性障害
- 多系統萎縮症
- 多発神経炎
- 多発性硬化症
- 体位性頻脈症候群
- 大脳皮質基底核変性
- 遅発ジスキネジア
- 統合失調症
- 頭痛
- 動眼神経麻痺
- 認知症(痴呆)
- 脳幹梗塞
- 脳幹出血
- 脳梗塞
- 脳梗塞後遺症
- 脳腫瘍
- 脳出血後遺症
- 脳脊髄液減少症
- 脳卒中後遺症
- 脳動脈解離
- 馬尾神経損傷
- 排尿障害
- 排便障害
- 反回神経麻痺
- 不随意運動
- 不眠症
- 片側顔面痙攣
- 片頭痛
- 片麻痺
- 本態性振戦
- 末梢神経障害
- 慢性炎症性脱髄性多発神経炎
- 慢性疼痛
- 肋間神経痛
- 橈骨神経麻痺
- 痙性斜頸
- 痙攣性発声障害
- 癲癇
- 腓骨神経麻痺
- 頸髄損傷
-
整形外科系
- アキレス腱炎
- アキレス腱滑液包炎
- イップス
- ぎっくり腰
- すべり症
- ばね指
- ペルテス病
- リウマチ
- 乾癬性関節炎
- 関節炎
- 強直性脊椎炎
- 狭窄性腱鞘炎
- 胸郭出口症候群
- 頚椎間板ヘルニア
- 月状骨軟化症
- 肩こり
- 五十肩
- 後縦靭帯骨化症
- 広範腰脊柱管狭窄
- 腰椎間板ヘルニア
- 腰痛
- 骨粗鬆症
- 骨端症(骨端炎)
- 骨軟化症
- 尺骨神経麻痺
- 手根管症候群
- 手足の痛み
- 周期性四肢麻痺
- 書痙
- 寝違え
- 脊柱管狭窄症
- 脊柱側彎症
- 脊椎過敏症
- 脊椎分離症
- 線維筋痛症候群
- 足根管症候群
- 特発性ジストニア
- 背中の痛み
- 膝痛
- 肘部管症候群
- 変形性腰椎症
- 変形性膝関節症
- 変形性頸椎症
- 梨状筋症候群
- 腱鞘炎
- 頸肩腕症候群
- 頸部脊柱管狭窄症








